Letter Of Intent、趣意申込書。売主との交渉は、LOI提出からすべてが始まります。買主の信用情報、希望買付価格、預託金、現金支払いのタイミング、デューデリジェンス期間、ローン使用の有無、等の条件について、買主の希望条件をLOIに記入し、売主に提出します。売主は受取ったLOIに対し、①拒否、②受諾、③カウンターオファー、という3つの選択肢があります。数度の双方によるカウンターオファーのやり取りによってLOIの合意に至った場合、次は売買契約書締結のプロセスに進みます。
カリフォルニア不動産協会(California Association of Realtors)制定の、不動産売買における定形フォーマットでC.A.R. Form(カーフォーム)と呼ばれます。不動産取引における様々なケースが想定された不動産売買契約書定形フォームであるため、売主と買主間での契約書作成をスムーズに進めやすい、というメリットがあります。カリフォルニア州などの西海岸では、C.A.R. Formのような定形フォームを使用して不動産売買契約書を作成することが多いですが、ニューヨークのようなアメリカ東海岸では、弁護士作成の不動産売買契約書を用いることが多いです。
不動産取得時において、タイトル保険会社に依頼し、タイトル保険会社が物件の所有権や抵当権、地役権等を含む権利関係を示すタイトル保険レポート(Preliminary Title Report)を作成します。そのタイトル保険レポートに記載がない、抵当権等の権利の存在により取得者が損害を被った際、その損害額(一般的に物件価格が上限)をタイトル保険会社が保険金により支払う制度です。